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2013/11/19

【回想】 2001年1月2日~7日 房総半島 初チャリ旅日記

【走るチャリ日記-新世紀房総大暴走編-】

[プロロンローグ]Bousou_map


みなさんはご存じだろうか?
その昔、九十九里に向かって一筋の閃光のようなチャリが走っていたことを。
その昔、盛岡を目指す謎のチャリダーがいたことを。
その昔、四国の山の中を何匹もの熊を倒しながら横断したバンダナおやじがいたことを。
その昔、雪降る箱根峠をドリフトしながら超え名古屋まで来た伝説があることを。
その昔、夏の北海道を走るチャリダーの中に怪しいひげおやじがいたことを。
そして、新世紀。
千葉は房総半島を疾走する(!?)1台のチャリがいた。
その名は「わかば」という。(チャリの名)
昔、数々の伝説を残したチャリの師匠サライ氏の志を継承し、
そして、セレナのわかばマークを受け告いだ彼には、そうわしが乗り込んでいる。
最高速度、42km/h。平均速度、10km/h。
燃費、リッター10円のジュース代。
2機筒。1人力。175cm-67kg。
前おきが必要以上に長くなったが、簡単に言うと、私がチャリの師匠サライ氏ばりにチャリで走り出た時の日記である。


【1日目[何故に君は強いのか]】

01/01/02 9:00
Bsou011
朝、起きるのがいつもより遅い。
しかし、気合はいつもより凄い。
窓の向こうは晴れている。
計画では、今日から房総にチャリで出かけるのだ。
通勤自転車化計画の一環で改造されたチャリと共に…
ホントは、1/1の元旦にいろんなモノの準備をする予定だったが、こたつに入ったらそれも面倒でになり、当日にしよーっと。「朝起きてからやればいいやぁ」となっちゃったのである。
…で、朝起きたのが9時はちと遅かった。
でも、家族はまだまだ寝ているようだ。「正月ねぇ」
とりあえず、チャリを引きずり出し、着替え、テント、寝袋、コンロ、食料、パソコン…と玄関先に並べて店を出す。そーそーあと水ね。みず、みず…。
でっと、こいつらをどう積み込むかな。せっせ。せっせ、っと。
チャリの荷台は、テントと寝袋ですっかり重そうになっちまった。ここで、問題。チャリに乗るのに、荷台にどっさり荷物が乗っているので足を思いっきり上げないとまたげないのだ。足の短いわしには苦痛の股割りだよなぁ。トホホ…。
準備が完了したのが、11時。昼飯食ってから出掛けるかなあ。家族も起き出してきた。テレビでは、箱根マラソンがやっている。

12:10
よろよろと出発。「いってきまぁ~~す」
地元の道を、ずっしり重いチャリで走る。チャリチャリと…
う~ん、快適、快適。都内は自転車の方が車より早いかもなぁ。
普段は、セレナで走るような道もチャリで走ると雰囲気が違うのだと、ちと感動。
「るんるん♪」
耳元でMDウォークマンが快適な音楽を鳴らす。
気分も快適、天気も快適、チャリも快適と、るんるん気分である。

15:00Bsou007
千葉に入った。メインストリート国道14号は非常にでかい。車道片側3車線余裕である。そんな車道のはしっこをしこしこ走っているのだ。いままで通りなら快適なところだが…千葉に入った頃から風向きが変わった。それは、それまで気にもならなかった"風"の影響を痛感させることになる。
びゅぅわぁぁぁぁ~~~。
あまりの南風に押し戻されること数度。全然進まない。20km/hは出したいところ、12km/hとかが精一杯。「おりゃーーー!!」と気合を入れても進まない。距離を稼げないと景色も変わらないので、つまらない。精神的にも辛い。
早くも「なんでこんなに風が強いんだ…」
「これは、僕にこれ以上進むな、と言っているのか…?」
と、弱気モード。
「しかし、まだ初日も初日。数時間しか経ってないぞ」
時折、風はごぅごぅと向かって吹いてくる。その度に、重い荷物を乗せたチャリはヨタつく。
「し、しかしっ!ここで負けるわけにはっ!」
ごぅごぉぉぉぉーーー。
「あぁ、もう駄目だぁ。」
強力な向い風に、ペダルをこぐことが出来なくなり、そのまま風の勢いにまかせて道路脇に流されていく。道端に崩れるようにへたりこんでいく…
「へなへな…か、風よ何故に君は…」
自転車を風除けにして座っても、奴が役に立つわけも無く、強風がごうごうと顔にあたる。体温が一気に下がるのがわかるようだ。
すっかり冷えているペットボトルのドリンクを飲み、地図を見る。
「やっぱ、全然進んでないなぁ。」
「…ん!?」(誰かが僕を呼んでいるような…)
きょろきょろと辺りを見まわすと、すぐそこでおばあちゃんんが、外れた扉を押さえている。目があった。「呼んでいる…」
強風で声はほとんど聞こえないが、呼んでいる。
「どぉしました~~」
と、聞くまでもなく見れば大体わかる状況。
どうやら、たばこ屋の雨戸が強風で外れたようだ。紐で縛ってはあるが、たるんでいてこの日のような強風には絶えられそうも無い。案の定、雨戸は外れ道端に落ちてしまったわけだ。
おばあちゃん一人の力では、この雨戸を持ち上げて強風の中はめるのは至難の技か…と、はずれた扉を再びはめて紐でしばる。ボーイスカウトとか、何もやっていない僕は紐の結び方をほとんどしらない。かた結びか、ちょうちょ結び。
「…不安だなぁ。」
と、自転車にゴムバンドが余っていることを思い出す。これなら大丈夫だろう。
ひとまず、無事に雨戸の固定に成功。
「おにんさん、タバコ吸います?ジュースは??」
と、ジュース2本をお礼にもらって、なんだか元気が出てチャリチャリこぎだす。

16:20
しかし、風はやまない。既に陽は赤くなってきている。
「そろそろ、寝床を探すかなぁ」Bsou003
地図を見て、テントが貼れそうな公園、河原を探す。
【市原運動公園】【養老川】…ここら辺かな?すぐ近いし。
目的があると、すこし元気になりチャリチャリこぎ出す。
「そろそろ運動公園かなぁ。」
と、「海釣り公園→」ってな看板を発見。進路変更ー!。
結局、自宅から50km地点の海沿いの公園「海釣り公園」に寝床を決定。
この付近は、京葉工業地帯にあたり、重化学工業などの工場プラントが並んで、もくもく煙を履き出している。臭い。風よけになりそうな、木々の間を選んで勝手にテントをたてる。せっせ、せっせ。5人用のテントだけに、ちとデカイ。
テントができるなり、中に荷物を放り込んで自分も潜り込む。
既に陽が沈んでしまい、暗闇の中で飯を作る気にもなれない。今日は晩飯なし。
とりあえず早く、横になりたい。

暗闇の中、寝袋にくるまりながらぼけーっと目を閉じている。
「明日の朝、起きても状況は同じか…」
「こっから戻ってもいいかなぁ」
「早朝の冷え込みに絶えられるのか?」
「ラジオがあったらよかったなぁ。まだ6時じゃ寝れないよ」
「車だと速いんだけどなぁ。風の影響も無いし、暖かいし」
様々な思考が働いて、明日以降の行動パターンをシュミレートする。
「それにしても、チャリは重いし、風はいじめのように強いし…」
「チャリがこれほどまでに風の影響を受けるとはねぇ…」
「なんか悲しくなってくるなぁ。」

新年早々、挫折感を感じて眠りについた。


【2日目[気付いた時、僕は一人ではない]】

01/01/03 05:00
パチッと目が覚める瞬間。携帯をもごもご探す。
あ、あった。何時だ…?
以外と寒さはない朝。
テントの中は広い。なんせ5人用のテントだからなぁ。
「ふわぁぁぁ~」と両手をあげて大あくび。寝袋の中で動けずに寝ていたので体じゅうが痛い。
さぁて、メールでも見るか…。
旅先でメールがチェックできるモバイルの強み。

----- E-Mail Message -----
To:  kunio  From: サライ師匠
Date: 2001/ 1/ 2 12:55
今どの辺り?明日、車で顔ダソウカナ?
--------------------------

…そうか、サライ師匠が来るのか…
今日の道のりを決めるか…

----- E-Mail Message -----
To: サライ師匠  From: kunio
Date: 2001/ 1/ 3 05:53
昨日は風強く、ほとんど進めず、市原市の養老河原で宿泊。
本日の計画は、国道16号を直進。
袖ヶ浦の辺りからは、海沿いの県道87で木更津へ
富津岬を目指して16号。
午前中はそんなところか…
さらに南下、国道465-127ってな具合。
ここら辺は一本道だな。
--------------------------
06:10
さてさて、そろそろ日が昇るかな…
やっとこさ、テントから這い出してくる。
昨日の強風はどこへやら、風もなく、まぁまぁ快適だ。
朝飯のパンをかじりながら、テントをたたみ出す。
「よぉ~し。今日も走るぞ~」
昨日の挫折感はどこへやら、すっかり元気になってチャリにまたがり今日も走り出した。

08:00
なんだか、思ったほどスピードが出ない。風か…?
「おかしい、今日は無風だと思ったのに…」
向こうの工場プラントの煙突からもくもくもくもく。完全に向い風だ。
と、その瞬間。
びゅわわぁぁぁぁぁぁ~~~(風の音)
「な、ななな、なに~~~」
押し戻される。昨日と同じ敗北感。
風が弱まるのを待って、ギアを軽くし、しこしこ走り出す。こいでもこいでも、進まない。それでも天気は悔しい程によく、自転車日和と言った感じだ。
「少しでもこがなきゃ進まないんじゃぁぁぁぁ」
「おりゃぁぁぁぁぁ。」
誰もいない道に、淋しく声が響く。

10:07Bsou010

君津市に突入。現在は、君津市内のデイリーヤマザキ。ヨーグルトをパクついているところだ。さて、午前中には富津岬にたどり着きそうだ。
サライ師匠に現状をメールしつつ、先に進むか。

11:09
富津岬に到着す。風強し、寒い。流石に岬だけのことはある。
富津公園内のコンサート舞台跡みたいなところに陣取り昼飯とすべくお湯をわかす。ネタはカレーとラーメンしかないが…。とりあえず、腹が減っているので何でもいいのだ。公園には食堂も併設しているが、そっちには目もくれずにお湯をわかす。何故だかわからんが、とりあえず自作したい気分なのだ。
某Yちから借りたコッフェルの出番だ。それにしても寒い。風が強いせいだ。髪の毛がボサボサである。
お湯を沸かせば何でも出来るこの世の中。便利よのぉ。まずは、沸騰したお湯にインスタント麺を放り込む。そして、レトルトカレーを放り込む。当然袋の状態でだ。ぐつぐつぐつぐつ。待つこと、3分間。
さてっと、レトルトカレーの袋を取り出す。ラーメンを混ぜ、粉末スープを入れる。そして…カレーをだーーーー。(当初は、朝飯の残りのパンに付けて食べる計画だった)ずるるるるる~~~~。カレーヌードルが完成。3分で食事終了。
さぁて、っと。ふらふら~~~と、散歩に出る。
びゅわぁぁぁぁっぁあ~~~
風が強く押し戻される。
日当りのよさそうなベンチを発見。
「ふぬっ。ここで、昼寝としよう」
眼鏡を置き、ベンチにゴロン。ぐーーーー。
ZZZ…
しかし、風は強い。何にしても、何故故にこんなに風が強いのか。
「そ~~いや、サライ師匠がこっちに向かっているんだったなぁ」
「そろそろ、ここら辺に着くのかなぁ」
ほんがぁ、と起き出し、そろそろ行くか…と、前が見えない。
あ、眼鏡、メガネ…
あり?ない?
さっき置いた場所にメガネが無い。ふ~ん、風で飛んだのか~~い。どこだ~~い。メガネを外した私の視力はかなり悪い。どーした、地面に落ちたのか?
芝生のあたりを、目を凝らして、自分で踏まないように探す。
風で飛ばされたか?風向きがこっちだから…っと。
ベンチの周りをぐるぐる回りながら探す。
おっかしぃなぁ。
今度はもっと目を凝らして、地面に這いつくばって探す。
…お!…おぉ!!…おぉぉ!!!
と、探してる方向とまったく逆方向に落ちている。
おっかしぃなぁ。
さ、サクサク行かないとサライ師匠が通りすぎちゃうな。

そーいや、富津岬のさきっちょまで行くことも無く、出発してしまったのだった。

ここから一時的に追い風。
黒いミラとすれ違う。「う~ん、サライ師匠じゃないなぁ」
浜辺沿いを走る。磯臭い。浜辺沿いだけに、砂が道路に広がっている。
どりゃーーーーー。
ずがっ。
おがっ!
チャリは砂にタイヤをとられて、停止した。
「す、砂の影響がこんなにあるとは…」
うんしょ。うんしょ。
チャリにまたがったまま歩く。お、重い…。
無事、砂ポイントを脱出し再びこぎだす。砂は避けて走らないと駄目か。

この後、少し道に迷う。
途中に「近道」とかいう看板を見たためだ。細い道をよろよろ走る。
元来た坂道をまた登る。ふぅふぅ、なんとか元の国道に戻った時は20分ぐらい経っていただろうか。

13:46
佐貫町駅前。ちと休憩。富津岬から出発して丁度1時間程度経過していた。休憩の時間を1時間と心の中で決めているので、決してサボっているわけではない。
電車が来て人が降りてきた。国道と県道の境目である。
これより県道に入る…と言うところで、黒っぽいミラが前を通過する。…ん?
サングラス?…あ、でも違う、千葉ナンバーだ。
…さて、そろそろ出発するか。
と、携帯が鳴る。サライ師匠だ。
「もんもん?」
『サライ師匠です。今、国道127』
「へ?こっちはもっと前だな」
『あら?竹岡とか、そこら辺。』
「あら。完全に先に行ってます。戻りなさい」
『すっごい、渋滞してるんだよなぁ。』
「ま、そゆわけで。」

14:57Bsou016

そこそこのアップダウンがある県道を走る。
所々、道路工事で道幅が狭くなっている。
はるか向こうにも工事現場が見える。どうやら、片側交互通行になっているようだ。…と、向こう側で待つ黒いミラを確認。サライ師匠か?
…と、黒いミラは急にバックし側道に入った。
これは、サライ師匠と言うことか?
工事現場を通りすぎ、ミラの入った側道の脇を通る。ついでにミラから出てくる怪しい男の影を確認。
「サライ師匠だ。」
わざと通りすぎる。「追っかけてくるかなぁ。」
ひょっこり車から出ているサライ師匠は気付いたようで、再びミラに乗り込んだ。
追っかけて来るか?並走できるか?
「…ん!?」
と、目の前に広がる上り
「駄目だ~~~~」
軟弱にもUターン。そのまま、サライ師匠の前へと降り立つ。
「あれ?サライ師匠。こんなところで何してる?」
『あれ?奇遇だねぇ』
まさか、数年前までは私がチャリでサライ師匠が車なんてシュチュエーションは考えられなかった…
と、ここでサライ師匠から少しの食料と、某氏の結婚式で歌う"乾杯"のMDを補給。
「風が強くて、全然進まないよぉ」
『海沿いで風が強いのは当然。ちゃらちゃらのんびり行くしかあるまい』
そんな、チャリダーの先輩サライ師匠の言葉を一つ一つ心に刻みながら、談笑は続いた。
「さてっと、そろそろ行くよ」
日も傾き掛けた3時過ぎ。二人は別れ、私は再び走り出した。
寝床を探して…

国道に戻ると、なかなか風が強い。
歩道は狭くてチャリでは走れない。しょーがなく、車道の左端を走るも風がごうごう吹いて、その度にヨタつく。横を車が掛け抜けていく。ちと、怖い。
風が強い。海沿いだけにしょうがないのか、昨日にも増して強く吹く風にうんざり。
「テント貼るのには、この風を避けられるようなところじゃないとだめだなぁ。」
そう思いながら走るも、周りは民家か、道路か…適当な空き地が無い。

17:20
既に日没の時間は過ぎた。Bsou022

完全に真っ暗になる前にテントを建てないと…。道路の右は海。左は鉄道が走り、風除けらしい場所は見当たらない。
と、そこに高速の入口のような立体交差が見えてくる。
風除けとして、橋脚を考えた私は、そこらへんに寄っていく。
「あがっ」
なんと、橋脚は海に飛び出している。これでは、テントどころではない…
すでに疲れはて、失意のままに反対車線の弁当屋の駐車場に目が行く。
「駐車場に貼っちゃうか!?風はもろに受けるけど…」
よろよろと、駐車場に向かう、と、何気に横の側道に目が行き寄り道してみることに…
そこは、線路脇の資材置き場のようだ。
「おぉ!?」
資材置き場に近づく私は、風を受けてないことに気付く。丁度、自分の身長以上に草がおい茂っているのだ。よっしゃぁ、ここにしよう。JRの土地だけど、ちと貸してもらおう。
ちゃっちゃか決まるは早く、テント設営。
本日の営業は終了~~~。
金谷手前と思われる。
現在迄の総走行距離は115km。本日の走行距離は60km程度。
う~ん、伸びてないなぁ。ま、随分とさぼってたからなぁ。
と反省混じりに今日を振り返るテント内。
夕日が奇麗であったのがうれしい。
それにしても、この場所はとってもいい風除けポイントだ。
国道のすぐ脇だっていうのに…どーやら、JRの荷物置き場のような感じだ。
入口には硬く錠前が付き簡単に誰かが入ってきそうな雰囲気はない。
欠点は、下が斜面なことと、ちょっとデコボコなこと、そしてすぐ横を国道、電車が走るということだ。ま耳栓もあるし大丈夫たとは思うけどん。
さて明日は、房総の突端野島崎灯台をめざし、温泉に入りたい。
さすがに、風呂に入りたくなってきたようだ。


【某K氏捕捉記録簿】

…ここにさらい師匠による、私との合流秘話を掲載する…

これは2001年一月某日。あの風の強い、くそ寒い正月の最中、一人房総半島へ自転車で旅だった、青年k氏を捕捉するまでについて綴ったものである。
2000年最後の夜、当人である青年k氏より、正月の計画を耳うちされる。なんでも、とうとう自転車での本格的な長距離(?)の旅に挑むとの事。ついで私も誘われるも、流石に予定の関係上つきあう事はかなわなかった。
年も開けて二日の夜中。一人散歩をしながら、千葉の海の側から打たれてきている携帯の着信メールを見ていると、ふつふつと旅心がうずきはじめる。
あぁ…旅がしたい…
三日。同居人M嬢が千葉の実家に帰るとの事で、たまたま年末年始と色々使うので車を手元に置いていた為、ついでにと、M嬢を実家まで送る事になった。ならば更についでにと、ちょっと足を伸ばして彼を「捕捉」しに行ってみるかと重いたつ…。
今振り返ると、後悔の嵐…。
私は例年なら必ずといってよいほどこの時期は旅発っていた。その事も手伝い、k氏の行動に惑わされた。
判断力が鈍っていたとしか…。
漠然に「千葉」と一口に言ってもかなりな広さだ。海もあれば山もある。
実家は山。k氏は海沿いに…。
真っ昼間の京葉道路を、呆れられるような速度でひたすら走る。房総半島は遠いのだ…。
出発してからどのくらい走った事だろう。やっと高速道路の終点に着く。この車は軽自動車であり、また京葉道路は湾岸と比べると安いはずであるのに、結構痛い高速代を請求される…。ガソリンの減りもまた結構なもので…。
取りあえず、k氏の走ったと思われる道を追っかける。
正月の為か、道は結構空いてる。風は強いが日の光が強く、それなりに暖かい。
いつもの様に下道は、法廷速度×1.5の速度でゆたりと。
房総半島もいいかげん南のはじっこの方まで来た時、何故か原因不明な渋滞にはまる。
ラジヲをひねるも別に事故の情報は無く、地図を見るも特に観光地らしい所もない…。誰ぞの陰謀か???K氏補足後、今日中にさらに遠い実家まで行かねばならぬのに…。
ここにきて、流石に追いぬいてしまったのだろうと、途中で車を止め、k氏に電話をかける。
珍しく繋がり、案の定行きすぎていた事が判明。しかし、この渋滞は上下線共に・・あぁぁぁぁ…・

k氏と出会えたのは、もういいかげん日も落ち始めた頃だった・・・
選別代わりの僅ばかりの食料と物資を渡した後、K氏の自転車姿を撮影し、帰途につく。

帰りもまた京葉道路。家からの利便性が良い上、あまり渋滞しないので、割と好き。だったのだが…
行きと同じく快調に飛ばすも、穴川付近で渋滞にはまる。高速情報の話では東京まで続くとの事。
一時間は「まぁ今の時期、こんなもんだろう」と我慢した。
二時間過ぎ、「…」思考回路まで無口になる。
結局、京葉道路を降りた.とりあえずと、湾岸に行ってみる。
状況は京葉道路の比ではなかった。
乗りたくとも乗れない「進入禁止」…。
掲示版が無常に灯っている…正月の帰宅ラッシュをあまくみてた…。
今更京葉道路に戻るのも叶わず、しかたが無いのでそのまま湾岸の下道に入る。
…が!…時速1m!10キロでもなく1キロでもない!たかだか数百メートル進むのに数時間!
携帯に入ってきたK氏からの、今回の旅に対する熱い重いのメールが事更、無常感を増す…。
俺、何やってんだろう…

時刻は既に七時を回った。未だ千葉脱出はかなわず。これから一時家に戻った後、実家に帰り、また家に戻る事は理そう…。
明日の四日は仕事なのになぁ…
長きに渡る渋滞に、発狂しそうになるのを必死におさえながら、やっとの事で家についたのはもう九時近かっただろうか。
車の中はいらつきながら吸った煙草の匂いできつい。
久々の長時間運転で、体の方々が厳しい…。
こんな後悔の念がつきまとう、焦燥感たっぷりな旅は初めてではなかろうか…

あぁ…改めて、ちゃんと旅がしたい!
誰もいない、冷えきった部屋へ帰った私は、心からそう思った。
そんな訳で、春は九十九里行くぞ!K氏!


【3日目[追う風の中で]】

01/01/04 05:44
風除け地にいるにもかかわらず、風が強い…。テントが揺れている。Bsou024
しかも寒い。テントの中で、寝袋にくるまっても、夏用テントに夏用寝袋では寒いわけだ。どこからともなく、隙間風が吹いてくる。
「うい~、お、起きるか…なぁ…
起きるも寒い。テントの中でこうしてじっとしているのは辛い。
「ほ、ホットドリンクでも探す、た、旅にでるかな…」
テントから這い出す。まだ、6時前では、辺りは暗い。
そして、風がもの凄く強い。前日以上に感じられる。
「な、なんだよ…風、止んでないのか…」
すぐそこの弁当屋の自販器にホットドリンクを買いに行くも、ガタガタ震えている。さ、さぶい…。
「ひゃ、120円入れるのがこんなに大変とは…」
早く陽が昇ってくれないと動きだせそうにない。
いや、動き出すべきか…
夜はやっぱ、何度か起きた。23:16、0:55、2:13…と数度。いずれも寝ながら剥いだ寝袋の為に、寒かったからだ。元に戻してグ~~~。
そんれにしても、風強いなぁ。
寒いテントの中で、メールチェックと、今日の道のりを考える。
さぁて、温泉までたどり着けるのか!?
流石に、風呂入りたいよ~~~
北海道とかなら、腐るほど温泉があるが、房総は全然ない。正月だけに銭湯も開いてない。ここ2日、風呂に入ってないのだ。
「あ~~~おんせ~~~~~ん」
結局、朝5時に起きたのに、出発したのは7時近く。陽も出た頃だった。

すぐそこのトンネルを越えると金谷フェリーターミナルがあった。Bsou019

ここ金谷から久里浜に渡るフェリーが出ている。1時間程度の、海の移動。チャリを積んで行っても千円程度。気持ちが揺れる。
「朝飯。朝飯。」
フェリーが発着するポイントだけに、ちょっと栄えている。店も多い。
ガスト、セブンイレブンetcの看板が見える…
「お、ガストでモーニングセット…いいなぁ。メールでも書きながら、暖かいし」
と思ったが開店は10時から。なはぁ。やっぱ田舎だからかぁ?しゃーなくセブンイレブンにする。おにぎり二つにヨーグルト。
相変わらず、風強く、ガストの店内でぬくぬくと朝食とならなかったのは非常に悲しい。店舗の陰で風を避けながら、おにぎりをパクつく。
「さ、寒いなぁ…が、ガストが開いていてくれれば…こ、こんなことには…こ、こんなことには、ならなんだのにぃ~~」
寒いので、さっさと行きましょ。

金谷のフェリーターミナルを超えた辺りから本格的にアップダウンが出てくる。トンネルもちらほら増えてきた。風も強い。Bsou020
ごわわぁぁぁわぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁ~~~~~
昨日、チャリ師匠サライ氏に教わったこと。
「向い風で全然進まないんよ~」
『海沿いで風が強いのはしょうがない。あきらめてのんびり行くしかないよ』
の言葉に感動。そうか、のんびり行くか。セカンドくらいにギアを入れ、のんびり進む。いがいに気持ちよく進むんだなこれが。でも、時折強風が行く手を遮る。う~んう~ん。トンネルでは、強風の吹くトンネルと追い風のトンネルの二つに別れる。今までのところ専用の歩道はなく、暗闇のトンネルを車に気を付けながら進むのみ。
うんしょ。うんしょ。と昇り、ぴゅーーーと下る。気持ちのいい瞬間。

09:37
ぴゅーと下ったあたりの道の駅に到着。館山まであと数キロだ。
この道の駅、ネット端末がおいてある。つまり、インターネットに繋がっているパソコンだ。IEが全画面表示になって、房総ホームページが表示されているが簡単に他のページに飛ぶことが出来る。ついでに自分のページを巡回…。メールもチェック…。便利だのぉ。
天気も良く(風は強すぎるくらいに強いが)、道の駅のキュウケイコーナーに座っているとポカポカで眠くなる。ただ、目の前に吸い殻入れがあり、禁煙ではないらしい。時折、観光客がたばこを吸いに近寄ってくる。煙い。
ここで、朝飯にしたかったのぉ。ぽかぽか。うとうと。
さて、あんまりぬくぬくともしてられん。館山で100円ショップを探さねば。
軍手、ゴムバンド、はりがね、ビニテを買うために。ついでに、チャリ用品をあさってと…。

11:00Bsou028
館山市内に突入。100円ショップを探して市内をぐるぐる。目立った100円ショップ(店自体に『100YEN』と書いてあるような)は見当たらない。
そこで考えた。
最近では、スーパーなんかの中に100円コーナーがあったりするもんだろう。
早速、駅前にあるスーパー十字屋(みたいな名前)に突入する。
う~ん。スーパーと思ったが、なんだか雑貨屋みたいな雰囲気だなぁ。酒屋はあるけど…。お!?
レジ脇に格安『88YEN』コーナーを発見!!
おぉ!!で、品揃えは…
家庭用品中心にまぁまぁそろっている。
おぉ!!カイロが売ってるよ。しかも3枚セット24時間持続タイプ。
あとは、電池電池…。ん、あるある。
とりあえず、直に必要になりそうなものは揃い、しかも、88YENという格安な値段で買うことが出来た。
うっほほ~~い。
これより、いよいよ房総最南端を目指して走り出すのだが、房総半島突端にして西に飛び出た岬「洲崎」。まずはこちらが先だ。

しかし、風が強い。悲しいくらいに風が強い。
むぅ~。右手に海。西に向かって走る。風は向い風。そして、登り坂。
条件はチャリ初心者のわしには酷ではないかと思われるぐらいにキツイ。
しかし、負けない。負けないぞー!!
こぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎこぎ。

12:30Bsou034
洲崎に到着。灯台には階段を昇らないと行けないようなのでさっさとパス。灯台の見える場所でお湯を沸かす。館山からひたすら向い風の中走り続けてヘトヘト。途中で朝飯だったパンをつまみ食いしたが、これからがメインディッシュのサライ師匠提供シーフードカップヌードル。海を見ながらシーフードとはおつだねぇ。
しかし、岬だけにもーすこし何かあるかと思ったが、何も無い。灯台へは路地へ入って、民家の脇の階段を登る。駐車場なんてスペースはないし、お土産屋も何も無い。駐車場は、地元民が提供する有料駐車場のみ。誰が止めるかよ。
数分に1台、ブブーーと通りすぎては、何も無いので戻ってくる。
そんな中、ずずずーーとカップヌードルをすする。
ここから、野島崎灯台を目指すが、追い風になってくれると嬉しい。できれば、今日中に野島崎灯台を越え、さらに先で一泊したいものだ。どーなりますやら。

「お・ん・せ~~~ん!!」
と、勝手に一人で気合を入れて、ここから房総フラワーライン。
地図上の野島崎温泉マークを求めてレディーゴーー!!

むにゃ?走り出したら、何やら快調。アップダウンも何のその。
何故だろう。…ん?風か!?
そうです。追い風です。しかも、超強力。野島崎まで10キロ程度と思われる距離、次々と途中のチェックポイントを通過していく。
交通量がほとんど無いので、車線の真ん中を走る。
「はえ~~~~」時速40キロで走るわかばに感動。
試しに、Uターンしてみる。
ごわぁぁぁあぁぁぁ~~
 うぐがががっががっがぁぁぁ~~Bsou038
風強し、凄い風だ。追い風にするとあんなにも、強力な味方となるのか…
右手に海、左手には丘陵(北海道の丘陵ほど壮大では無いが)
るんるん♪ 鼻歌混じりに、快適ツーリング。かなり楽しいらしい。
「追い風、サイコ~~~~♪」
あまりの快適さに、あっと言う間に野島崎が見えてくる。
「あらら、早すぎだなぁ」
野島崎は、洲崎と違って砂浜が広がる。ごみがいっぱい落ちてるけど。
そろそろ灯台が見えてくるかな…あり?
灯台らしき建物が見えない。
野島崎周辺の旅館やホテルは見えるんだが…
どんどん近づくに連れて、その全貌が明らかになる。
野島崎ターミナルとでも言うべき、広場。周りには土産屋。これこそ、観光地。他府県ナンバーの車があふれかえっている。そ、そして…
「こ、工事中!?」
野島崎灯台は、お色直しか、修繕か、グレーのシートに覆われて世紀をまたいだらしい。工事用シートには、「Well come 2001」の文字。悲しい。こんな灯台を目指して走ってきたのか…全然絵にならん。
すっかり幻滅。おまけに、野島崎観光案内所によると、この付近には温泉は出てないらしい。
「入浴でしたら、ここから西に行ったジャングルパークで入れてもらえますよ。バスで20分くらいですかねぇ」
『は、はぁ。どーも。』
「この先だと、千倉あたりまでいかないと温泉はないんですよ」
『ほ、ほえ~~~』
この強風の中、向い風となる西に向かえというのか…しかも、さっき通りすぎた場所だよ。そーゆーことなら、さっさとパスパス。
野島崎灯台よさらばだ。

サクサク無言で走り出す。ヘッドフォンから流れるBGMも心無しか寂し気。ここから、外房だ。はぁ。
時間は1:30を回った。そろそろ寝床の心配をしだす。今日は、どこで寝るかなぁ。
次の大き目の街は千倉だ。そこまで行けるのか、その時は自信半分であった。
がんばって行こーー。

15:00
千倉に突入。
街の中を散策。温泉はあるのか…な、あった。
『千倉温泉』そのまんまや。旅館か。入湯だけできるかなぁ。
すいまっせ~~ん。

16:04Bsou039
千倉の千倉温泉に入湯。サッパリとして出てくる。「ぷはぁ~~~」
それにしても高い。1000円とは…房総半島にはもっと温泉がほしいなぁ。
もう4時だ。さっさと飯&寝床を探しに行かねば。
たしか、そこにスーパーがあったな。晩飯。晩飯っと。

買い物を終えて、外に出るとパラパラ「ん!?」雨か?でも、向こうの空は晴れている。通り雨と見た。あ、チャリが倒れてる。荷物の重さでスタンドが曲がっている。あれま。
それより、早く陽が出ているうちにテントをたてねば。少し走ると海岸線に出た。砂浜。よしっ。決めるが早く、テント設営開始。ポツポツ…ザーーーー…ん!?自転車に乗る白い物体。雪!?と、驚いてもいられない。せっせせっせとテントをたてて、ポイポイッと荷物を投げ込む。

18:27
ふ~~~。雨が止んだのは1時間ほどしてからのこと。すっかり冷えてしまった。
テントの中でごしごし頭を拭き、寝袋に潜り込む。う~~~寝袋も少し冷えている。
この日までの走行距離194km。差し引き、90km程度走った事になる。
やはり、追い風のパワーはすごい。
さて、明日はどこまで進むのか…。それにしてもチャリダー他にいないかなぁ。


【4日目[氷点下と言う現実]】

01/01/05 04:17
「さ、さぶい…」Bsou066
さすがの私も、異常なまでの寒さのテントの中で目が覚めた。
すぐそこには、砂浜が広がり海の音が聞こえます。
昨日の日没の時には雨が降ったっけなぁ。
うぅぅ…
しばらく、そのまま寝るか、起き出すか寝袋にくるまりながら考える。
「し、しかし…」
何とも、寝るには寒い。これから夜明けに向かって更に寒くなるであろうにどーにも眠れそうにはないと考える。
ヘッドライトを付け起きることにする。
ライトはテントの天井を照らす。
テントの中には、昨晩の突然の雨で濡れた体を拭いたタオルがかかっている。
「む~~~~ん。」
取ろうと手を伸ばす…
「むお~~~~~ん。…あ。」
おかしな感触…
「か、固まってる…。いや、凍っているのか…」
そのタオルは、寒さで凍っている。
「ひょ、氷点下と言うことか…」
ふと、目に昨日飲みかけたホットレモンがあることに気付いた。
「グビ…。」
ジョリジョリ………
しゃ、シャーベットだ…
こやつまでも凍っている。
「ま、まさか…」
驚きと共に、テントを出る。テントの屋根はうっすら白っぽい。所々に水玉が貼りついている。テントが凍っている。
「寒いわけだぜ…少し、暖まりに行くか…」
凍りついたテントをそのままに、暗闇を歩く。すぐそこのコンビニに向かうのだった。

夜明け、同時にどこぞの野球部の朝練が始まる。数回のダッシュと共に、日の出と共に記念写真か…。日の出にあわせてどっからともなくぞろぞろ人が出てくる。犬の散歩も増えてくる。
日が照り出した海岸で、凍ったテントを広げ解凍作業。バリバリ…。
凍ったまま畳んでもいいかなぁ、とも思ったけど、夜また凍っても嫌だしなぁ…。
出発遅くなるけど、まぁいいか。別に急がないし。

08:58
テントの解凍も無事終わり、撤収作業が完了したのがこの時間。ふぅ、すっかり出遅れてしまった。
日没直後の雨が、深夜に氷結するとは…。
おかげで、いろんなもんの解凍をするはめに…。
さてっと、そろそろ行きますかな。
それにしても、外房はほとんど風が無いなぁ。

09:40Bsou084
道の駅ローズマリー公園に到着。出発してから数キロ先だ。
なかなか洋風な雰囲気のところだ。
観光旅行な集団とでくわす。
おばちゃんに自転車なんて素敵ステキとベタ誉めされる。
結局は若さだと言われて結論がつく。若さが無ければ、ただのホームレスか!?
今日は雲ひとつなく快晴。風はほとんどない。多少頭痛がする。
それでも、気持ちの良い風に乗って走っている。
自転車旅行の楽しさがわかってくる今日近頃。

01/01/06 05:33
悲しいかな…データが消えてしまった…。
バックアップデータを出したので、前日の書き込みがほとんどのこってない…
記憶に頼りおさらい。
10時頃、道の駅鴨川オーシャンパークにて、携帯の充電を兼ねて休憩。
コンセント、コンセント…。コンセントあるかなぁ。
水で遊ぶアスレチックみたいなのが併設されている。
そんな道の駅は坂のふもと。そこから、ぐわぁぁっと登ります。
そこから出発すると、1時間おきに休憩をとる。鴨川駅前で、後ろに辺見えみりのポスターが貼ってある推定すけべおやじのたい焼き屋で昼飯となるたいを購入。鴨川駅前で食す。駅には東京から来たのだろうか、特急VIEWがやって来て親子が先頭車両で写真を撮っている。わしも写ったかもな。
鴨川から、国道のトンネルを避けたら、お寺(誕生寺?)かな?出店が一杯出て西新井大師をおもいだす。おっと、登り坂。けっこうキツイ。うんしょうんしょと頑張って登る。え~~~、国道を避けただけのつもりだったのにぃ~。こんな昇り坂なら戻ろうかなぁ…。いや、でも進むぞ。
登った先は小さなトンネル。トンネルを下りぬけるとそこは…海!!海沿いの道に出た。ここで休憩。午後1時。
2時には鴨川有料道路の入口付近で休憩。砂浜を見通せる堤防でおやすみ。ツーリングマップルを見ながら先の道のりを見る。Bsou113

3時には、御宿に到着。マップルによると、クアハウスという温泉があるようだ。3時だし風呂入って、晩飯買って、テントたてて今日はおわりだな。温泉を探す。駅前の看板に温泉の表示はなし。しょうがなく、地図を便りに走り出す。地図といっても縮尺がでかいので市街地を走るには役に立たない。だいたいこの場所か…程度しかわからんのよ。御宿海岸に向かって走ると看板を発見。でっかいマンションの1階にその温泉を発見。…でも高い。休日1000円。平日800円。今日は…平日かな?う~~~~ん。ま、いいや、明日九十九里で風呂を探そう。
で、その御宿海岸を一望できる謎のキャンピングポイントにテントを張る。砂防林?の中にあるちょっとした丘で、多少風はあるが、最高の絶景ポイントである。幸い、風もそんなにないのでテントを立てても数日前みたいな強風でテントが揺れることもなかろう。
テントをはろうかなぁ…ん?濡れている。テントのカバーが…おかしい朝、乾かしたはずなのに…答えは簡単裏面が濡れていたのだ。しゃーなく、せっせせっせとタオルでふきふき。日没前にテント設営完了。潜り込む。
昨日の教訓を生かし、冷えやすい爪先にはカイロを装備、上下ともカッパをきこんで寝袋へ潜りこむ。頭にはジャンバーを被せて。

走行距離は256kmまで達した。約60km走行したことになる。
しかし、房総はホントに温泉に恵まれないところやなぁ。
3~400円で入れる温泉はないのか!?
暗闇の中のテントに横になりながら、房総の謎についてあれこれ考える一日であった。


【5日目[凍える朝]】

01/01/06 04:00
朝4時、いつものように寒さで起きる。昨日ほどではないけれど。
サライ師匠の言葉が頭から離れず、暗闇の中動き出す。
「朝は暗いうちから動き出すのだぁ。」
ちゃっちゃちゃっちゃとテントをたたみ、チャリはいつもの姿に、昨日出遅れた分、今日は早く出るのだ。にしても寒い。一望できる御宿海岸はほのかに街灯で照らされて浜が見える。穏やかな波だ。決して凍ってなどいない。
浜には誰も居ない。まだ、犬の散歩の時間でもない・か…
ふと上を見ると、星がとっても奇麗だ。雲が無い。今日も天気がいいかな。

06:00Bsou116
ちゃりちゃり走り出す、暗闇の中。キャンピングポイントの防風林(?)を出ると、そこは道路。ふらりふらりと走り出す。
「う゛~~~寒い…」
「おっ、あの明かりは…自動販売機!」
砂浜沿いに設置された自動販売機&トイレ&ベンチ。
なななな~な~な、ななぁ~~~~
「HOT、HOT。便利な世の中よのぉ。」
トイレに進入しガサゴソ捜索。お、あったあった。
コンセントっと。電気は来てるみたいだし…。ケータイつなげて充電開始っと。
トイレ前のべんちでHOT缶片手に休憩していると、昨日のようにマラソンが通過。昨日は、高校野球部って感じだったな。今日は…
「せっせっせっせ。もぉ帰ろうぜぇ~~~」
今日は子供のようだ。20人もいるだろうか、彼らの過ぎた後、また少し静かになる。ぽつりぽつりと、犬の散歩人が見えだしてくる。
そろそろ東の空が明るくなってきたぞ。
水平線沿いは少し雲が出ているようだ。
そろそろ、携帯の充電も十分だろう。
では、そろそろ行くので。手がかじかんでキータッチがつらくなってきたし…

まずは、御宿の町へ戻る。ま、5分くらいの距離だけど。

当然、町は店も開店前で静か。国道をそのまま北に向かって走り出す。
国道を走るも、交通量はほとんどない。まだまだ朝は早いのだ。のんびり、チャリチャリ、20km/hもスピードは出てないが確実に前に進む。
目指すは、1個目のコンビニか。
が、そこに不意に俺の前方十数メートルの側道からひょっこり顔を出したおばちゃん。
「おばちゃん!!あがっ、や、やばいっ!!出てこなければっ!!」
と、気付き回避行動にでる。おばちゃん、こちらに気付いていない…。
「おっとっと」
さらりとかわして、走り去る。
おばちゃんも、やっとこさ俺の存在に気が付いたようだが、今更関係ない。Bsou117
「んっさ。コンビニ、コンビニっと。」
寒気か、頬を刺す。いててて。
御宿の町を抜けたら、海沿いの道のお約束「昇り坂」が姿を現す。
うんしょ、うんしょとこいでいる横を、朝の通勤の車が走り去る。
「早え~~~~」
登ってトンネル、下って登ってトンネルと続く。
朝7時すぎ、セブンイレブンに遭遇する。

8:00
う~~今日は向い風かぁ。それも、時折強く吹く…。

朝8:00太東灯台の位置する太東崎に登る。坂がきつい…確かセレナでも来たが、きつくてウンウン言ってたきがする。途中までチャリをこいで登るも、断念、おりて押し出す。それでも、重い…いや、そのほうが辛い…。意外に長い坂。
バイクがグワァ~と上がってきて、ちょっとしたら、ブオォォ~と降りてきた。なんだ、寂しいなぁ。
大汗かいて登りきって朝飯。昨日の残りのからあげと、いつもどおりのパン。
それに北海道プリン。
この場所、もう少し快適だと思ったが風が強く、寒い。
太平洋は一望できるし、九十九里浜も見えるので結構好きなんだけど…
さっさと、下ってしまう。

09:55
「九十九里一宮大原自転車道」という、なんとも仲の悪そうな名前の自転車道を疾走中。もっとスッキリした名前にしろよなぁ。多分、九十九里町と、一宮町と、大原町がそれぞれ「うちの名前を入れろ!」「おたくの名前を入れるのにうちの名前が入らないのは不公平だ!」とか言ったんだろう。アホめ。
海岸沿いの道だけに、途中ではサーファーがペッタンペッタン歩いてたりする。おねぇちゃんも着替え中~。う~寒い。
ここは、九十九里有料の入口。チャリ道はすぐ横を走るようだ。内陸側の。できれば海沿いがいいのになぁ。
ツーリングマップル(地図)で、温泉の位置を確認。もうちょい先の白子町にあるようだ。
「温泉っ!温泉っ!」とはりきって走り出す…だが…

11:15Bsou126
希望の白子アクア健康センタは露と消えた。た、高い…プールの料金も含んでいるのか、1700円は高すぎる。温泉というより、ミニプールみたいな雰囲気だ。途中の建設中の温泉はあったのになぁ。温泉はあきらめ、早々に走り出す。現在、297km地点。九十九里沿いの県道R30を走り、スリーエフでトイレ休憩。正月だからだろうか、車もあまり走っていない。
ところで、九十九里浜とはどれくらいの長さがあるんだろうか。九十九里は何キロだ?カシオペアで調べてみよう。99里=388k!?まさか…9.9里の間違いか?9.9里だと38km丁度よさそうなもんだ…う~~~ん。
とりあえず、サライ師匠にメールして聞いてみることにしたのだった。
※後日、「九十九里=昔の人にしてみればとてつもなく長いってこと」との回答。

13:42
ここは何とか海浜公園。
その昔、某氏が「ここの駐車場は広いから、飯作るのに使った」と言っていた場所だろう。
とりあえず、昼飯どきなので昼飯とする。サライ師匠からもらった食料が残っているので食べることに。しおやさいらーめんとなんとかパスタだ。面倒な僕は両方まとめて調理してしまうのだった。沸騰したお湯にぽちゃんぽちゃん。
う~~ん、ミートソースなラーメンになったぞ。
じゅるるるる~~~

17:25Bsou132

今日の寝床は例の浜。(例の浜とは、はるか昔にキャンプした九十九里のある砂浜だ)
チャリで、3時間近くかかった。
でも、少し前と様子が違っているような…。車の進入が出来ないのは前と同じだけど、浜の土手の裏手も使えるように草が刈られている。野球場もスッキリだ。
今日は九十九里を随分走った。白子辺りから浜はほとんど見えなかったけど。
走行距離339km?今日だけで、80kmかな?(はっきりと覚えていない)
もう寝ま~~す

明日は、もう家に帰る。長かったチャリ旅体験版もとりあえず、終幕が近づいている。



房総半島正月暴走は終了した。
正月だけに、夜は非情な寒さに襲われ、テントが凍るほどであった。
何より小学生から乗っているチャリがこうして再度元気に走ってくれるのが嬉しかったりする。

んじゃ。

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