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2012/06/03

北陸ツーリング宿題編 2日目・後編

◆2日目:後編 2012年5月27日(日)◆
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1時を回り、敦賀は気比神宮のお参りをすませたはずが、今一度神宮内に戻りおみやげを買おう。延命の御守りを購入し、砂利を踏みしめて歩く

鳥居の向こうに、見慣れた人影がカメラをかまえてこちらに手を振る。
むぅ、、、ついに、来たか・・・。
潤氏がどこからかチャリに乗ってやってきたのだった。

早朝に出発を匂わせる突然のメール。
自分が誘ったわけではないのだが、その彼がなぜここへ…。
メールの着信から、再会まで実に数時間。
そう、ここは関西圏だったのだ。
久しぶり!!この前は、4月の駿河湾以来。いや、結構最近か。

佑氏と初の対面。説明に困るが、ここで、3人になる。
いや、呼んだわけではないのだが…。「旅人と一緒に走っているとなれば、行くしかないと思いましたよ。」って、随分とはっちゃけてます。
ところで潤氏、ご飯食べた?「ま、まだです・・・。」
「とりあえず昼ご飯を食べよう!」
時間を持て余していた佑氏が敦賀の店を探してくれていた。


敦賀駅前通りを行き「まるさん屋」でお昼ご飯。○に三。
と言っても、駅前でも開いている店は少ないような…。
ほとんどがシャッター街の敦賀駅前。日曜日だからと信じたい。
夜は居酒屋、昼は定食屋。そんな感じの店。
これはちょっと贅沢なお刺身御膳、カツ御膳、味噌煮込み御膳。
3人になった旅人は、これからの佑氏の道のりをあれやこれや。
…にしても、少しへたばり気味の潤氏。どした?
敦賀から数駅。今庄から旧北陸本線の廃線跡を走ってきたと言う潤氏。
私もそうだったが、向かい風に悩まされて走ってきたらしい。

私と潤氏「よし、敦賀から少しアップを越えて余呉湖まで一緒に行こう!」
もう少し、旅人気分を味わうことにしよう。
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陽が出て、今日は昨日より暖かい。
上着を薄手のに着替える。涼しく、軽やかに越えていきたい。
敦賀駅前まるさん屋を2時半頃に出発。あ、結構遅めのお昼ご飯になってしまっていたな。
不思議な3人パーティーで走ります。
ここからは自分は、2年前のGWに走っている。記憶に残る景色。
琵琶湖に抜ける国道8号線を走って行く。
登りなので、ペースを落として行こう。
…でも、佑氏のペースは以外に速い。
少し焦る潤氏。おい、大丈夫なのか。

少しづつ登りになってくる。ペースは一定。
JRの北陸本線と並行して走る。
「そろそろトワイライトエクスプレスが来る時間なんですけどねぇ。」
潤氏は鉄道写真を撮りたいのか、レールが気になる。
バイパス道路と合流。ここから、交通量が増えるか?
合流ポイントにある一本の木が気になる。立派な木。あの木陰で休憩したいが、まだ少し早いな。
国道8号線をずんずん上っていく。思ったほど交通量は無いので、ゆっくり安心して登る。
以前にも休憩した疋田検問所の向かいのローソンで水分補給を兼ねて休憩。今日最初に寄ったローソンで買ったバナナが一本残っていた。
「私も前にこの辺で休憩したような気がするなぁ。随分と前で、ローソンも無かったような気がしますが。」と潤氏。私は思う、不思議と旅人は集まるものだ。休憩するにも、キャンプするにも、同じような場所に誘われる。
眠そうな佑氏。さすがに寝不足であろう上に、今は結構暑い、これは辛そうだ。引きずり回して申し訳ないが、もう少しがんばろう。
重い荷物に、重い自転車。手伝ってやりたいが、今回は荷物を積むキャリアも無い。ま、自力で登らないと、意味はないだろうし。まだ、行くぞ。
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ローソンをいざ、出発。
目の前にある、国道の分岐を、左折、国道8号に沿う。
ゆるゆると登る道。ペースはゆっくりだが、確実に進んでいる。
自転車はペダルが回っているうちは前にすすんでいる。だから諦めることは無い。あとは、時間をかければ上れるのだ。
国道8号線の緑のトンネルを抜けている。雰囲気は、一気に山である。
「土地。建物無料で譲ります。」そんな物件が道路脇に。
怪しいよな。絶対に何か出るだろ…。曰く付きの物件。建物はボロボロです。更地ならまだしも…これじゃ、怪しすぎだ。

さらに、国道8号線から県道140号に分岐。左折していく。
頭上に北陸道を見ながら走っていきます。
勾配はほとんど気にならない程度、少しづつ上がっているので、ペースはゆっくり。焦らないで行こう。
佑氏の足首の様子を気遣い、潤氏が休憩を提案。
私は結構、ムチ打って走らせていたかも…。
トンネルを一つ越え、休憩。この県道の両脇を北陸道が走るので、車が走り抜ける音が、びゅんびゅん聞こえてくる。
ここは記憶にある、旧北陸本線の廃線跡をしのばせるトンネルがそこにある。そういや、前もここで写真を撮るついでに休憩したな。
我々3人は延命大浄水を飲み、少しの延命…。さぁ、あと少し再出発だ。
「行きますかっ!」

山々の姿が田圃の水面に写り、静かな景色に誘われる。
「もう少し」「もう少しだ。」3人で声を掛け合いながら登っていく。
あぁ、複数で走るとこういう雰囲気か…。しみじみ。

高速道路をくぐり、少し上ると信号が見えた。ふぅ、一区切りだ。

最後の難所、旧北陸本線跡交互通行トンネルだ。
ここは、鉄道用のトンネル。車1台分の幅しかない。当然、対向車とのすれ違いはできないので、信号での交互通行になっている。
この交互通行用信号が結構長い。トンネルが長いので、信号の間隔も長いのだ。自転車が脇を走るスペースもほぼ無い。うっすらと明かりのつくトンネル内で、自転車が車と一緒に走るのは危ないと言える。
しかし、ここまで来たからには抜けるしかない。

「こっちの車が行ったら、後について行くよ~。自分、佑氏、潤氏のワンツースリーで行くから!焦らずに行こう!」
「途中に待避エリアが確か2カ所あったので、そこへ入るからね!」
信号が、レッドシグナルからブルーシグナルへ!
「行くよ!」
車一台分のトンネルに、車の後をついて進入していく。
ちょっと登り勾配…気合いで走る。後から、2台のライトが光る。
「着いてきてよ~」

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結構長い…。遠くに小さくも、出口の明かりが見える。
後ろに2台を引き連れているので、フルパワーで走れない。
潤氏はライトを忘れて、ほぼ無灯。充電器の灯りを使うが、前照灯には役不足。3人そろっていないと、危ないのでペースは少しだけ抑えて走る。
薄暗いトンネル内の照明。照明が切れているのか、真っ暗なところもあるー。「真っ暗だー。」目が暗闇に慣れないので、ほんとに真っ暗。数秒は数十秒にも感じられた。
前を走る車はもうトンネルを抜けたか…。トンネルの出口の明かりはみえるが、なかなか近づかない。おいおい、長いな~。
暗いトンネルの中でも、少しだけ明るいエリアがある。待避エリアだ。
よし、一時待避。交互通行の、対向の行き違いを待つ。
無事3人とも待避完了。ちょっと面白い。
この待避ポイントに両側の信号を示す信号があるので、様子がわかる。
そして、信号が着いている間は明るい。

対向側の信号が「→」青になり、車が「ズゴー」っとやってくる。
待避エリアの隅っこで隠れるように立つ。車のドライバーにしたら、人がここにいたら焦るだろうな。びっくりして、事故るかもしれんから…。

対向車が行き、再度進行方向側の信号が青に変わるのを待つ。
結構時間が長い。おしゃべりタイム。いや、結構楽しいよね。

進行側の信号が青になり、車が「ズゴー」っとやってくる。
「よし、追っかけるよー!!ついてきて!」
車が2台行き、後続が来ないことを確認して、再スタート。
トンネルの出口が見えるけど、中々出口が近くならない…。
「なかなか、遠いなぁ~~~」
こいでもこいでも進んでいるのか…。
第2の待避エリアに避難。こっちは、随分と暗い。
再び、おしゃべりタイム。

対向の車が通過し、トンネル内は一時静かに。
進行方向信号が青になり、「ズゴー」っと車がやってくる。
まるで、向こうから列車が走ってくるように光線がトンネルの向こうから照らされている。うぉ、いいねぇ。廃線跡のトンネルって感じがするよ。
10台くらいの車が行った後、「よし!行くよー!!」

出口はすぐそこに見えているのに、中々でれない!はがゆいっ!
「間に合うかな!もし、対向車のライトが来たら、左に避けて止まりますよ!」
出口はグングンと見えてくる、「行けるー!」
トンネルの外の緑が見え、一気に視界が明るくなる!
「抜けました!」
振り向けば、二人も着いてきている。ふぅ、一安心。
トンネルの出口で信号待ちをしている対向車が数台。
そのタイミングで信号が青に…。
「ギリギリじゃないっすかぁ!」
あ、ほんとだね。意外と丁度いい…。

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よし、こっからは下りだけ!「よっしゃぁ。」喜ぶ佑氏。
路肩に、小さなパトカーが。ドキッ。
トンネル、実は自転車通行禁止だったんだなぁ…。と、後から知る。

左手に北陸道、右手に水田を見ながら、道は一直線に下っていく。
ふぅー。快適だー。ゆるやかに下る~。
潤氏は前輪の様子がおかしいと、一時ストップ。
なんとなくタイヤがブレているような…。少しだけエアを抜いて応急対応。まぁ、あと少しだけ走ればいいんだけど。

「余呉湖まで4kmちょい。」
少し平坦になり、ペダルをこぐ。こいで前に進む。
「余呉湖→」交差点を右折すると、そこの景色は感動を誘う。
カエルが小さく鳴く水田が広がり、遠くの山肌に隠れようかという夕日が水面を照らしている。穏やかな、香りが漂うようだ。
自転車で走っているときだけ、感じることができるような一瞬。
誰もが足を止めて、見入るその雰囲気。

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そして、まもなく余呉湖。
観光案内所に立ち寄る。時間は5時。ふぅ、いい時間だ。
佑氏はこの観光案内所で、食料を調達。米3合も調達。
ソフトクリーム3つをごちそうになり、ここまでの健闘をたたえ合う。

よし、時計回りに走って、テント場所を探そう!
対岸の国民宿舎が日帰り温泉としても使えるとの事なので、そちら方面に。ゆるゆると走る湖畔は、草地でどこでもテントを張れるだろう。
1周6km程度の小さな湖なので、走ればあっという間。
釣りの人がポツ、ポツといる程度。日曜の夕方だ。もう人も少なくて当然だろう。
太陽は向こうの山へ沈もうとしている。湖面に夕焼けが輝く。
自分が以前キャンプしたあずまやも見えてきた。
「・・・と、ここにします。」
佑氏は結局、私のキャンプ地にテント設営。
地面が固めでぺぐがなかなか立たなかったが、なんとか設営完了。

荷物を下ろしてあげようと、サイドバックを持ち上げた途端…ばきっ!
えっ!?サイドバックのグリップが取れた。
あ、金具が取れてる…。また、俺が壊したかも…。
責任を感じて、直そうとするもネジのナットがバックの中に落ちている。穴を開けて、新たなボルトとナットで止めさせてもらう。
もちろん、オーナー佑氏の許可をとってである。
これで、応急修理完了。最悪、走行中にサイドバックが落ちるかもしれなかったし…。
すでに、数本のネジが取れていた模様…だけど…。
俺ってトラブルメーカーか!?
それにしても、これってサイドバックなのか!?

さて、予想外に時間を浪費してしまったが、ここらで私と潤氏はタイムリミット。
佑氏に餞別として、ウェットティッシュとスニッカーズの残りを譲り、3人で握手をして、別れを告げる。
「ここらで、こちらは帰ります!よい旅を!」

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旅は道連れ、別れは一瞬。

余呉湖湖畔を走り去り、集落を抜け、余呉湖駅に10分ほどで到着。
湖面の穏やかな香りとも、お別れである。

余呉湖駅前で、潤氏と二人で自転車を分解する。
時間は6時半。電車は7時10分なので十分に余裕がある。
この前の金沢駅のように、余裕でのんびりしすぎて、電車に慌てて乗り込むのは勘弁なので、少し急いで輪行する。
20分程で輪行完了。時間は十分に余裕。
余呉駅は無人駅で、おみやげが買えそうな店も無い。悲しい…。
駅前の自動販売機でリアルゴールドで乾杯する。「お疲れさま!」

7時10分新快速姫路行きに乗車。トイレの横に自転車を設置。電車は空いている。お互い疲れ果てている。
車窓の向こうに稲妻が見え、天気が変化している。
一人旅を続ける佑氏の今後を気にしながら、明日の天気を気にしながら、「旅の先輩」と化してしまった自分たちは、お互いふわぁぁぁぁ~大きなあくびをする。

私は米原で、下車し新幹線に乗り換え帰路へ。
潤氏は、そのまま新快速で大阪へと戻っていった。
驚きの再開と共に、また再開を約束する。

米原の乗り換えは15分程。
新幹線乗り換え口手前で、切符を買う。
ひかりで、米原から東京まで。窓際の席が普通に取れた。比較的空いているのか。
車内は空いていたので、自転車も簡単に置けた。
座席は少し離れていたので、車掌さんに自転車を後ろの座席裏に置いていることを告げる。
すべるように走り出す新幹線。
ふぅ、、、無事、走りきったか…。

都内に近づき、都会の明かりを見ると日本海での出会いが嘘のように感じられる。静かな湖畔で、明日を迎え、そしてまた走っていく。
自分のそんな日は、ゴールデンウィークの本編と今回の宿題編と共に、出会いツーリングとして完結したのだ。


本日の
 走行距離:80km
累積の
 走行時間:3:34:31
 平均速度:18.1km/h
 最高速度:44.5km/h
 走行距離:224.36km

20120527


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