« 北陸ツーリング宿題編 1日目前編 | トップページ | 北陸ツーリング宿題編 2日目・前編 »

2012/05/29

北陸ツーリング宿題編 1日目後編

◆1日目:後編 2012年5月26日(土)◆

旅先で一緒になり、二人で併走することは今まであまりない。
方向が逆だったり、どうみてもペースが違いそうだったり…。
今回、自分は余裕があった。計画もいい加減で、どこまで行こうか、どこで泊まろうかもいい加減。
それもあって、しばらく一緒にこのレトロなチャリの彼と走ることにした。彼の名を佑氏としておこう。
佑氏は、富山から出発し岡山に移住するのだそうだ。そこで、自転車旅行と言うことらしい。私は思う、それは自転車旅行と言うよりも、自転車で引っ越しをしているのだと。自転車引越旅行。
今日は二日目らしく、すぐ近くの海岸公園でキャンプしたらしい。
多分、私が追い抜いたのだろうな。

Img_6091


自転車道は先ほどの所で終わりのようだったので、住宅地の中を走る。
くねくね、結構適当に。
川に出て、橋を渡るとまた海岸線の道がありそうだったのでそちらへ。
安宅の神社?が立派な門構え。タクシーが止まっている。
一人なら、止まって参拝しそうなところだが、今は連れとの2人走行。
寄り道はやめておこう。
「すごい、神社っすねぇ。」と彼は叫ぶ。

安宅の関公園?をさまよう。
二人で走ると、事の決定が迷いがち。お互い様子をさぐり合ってしまう。
今まで走ってきた海岸線の自転車道が快適だったので、それを期待したが、どうやらこの先それは無いようだ。堤防はあるが、道が無い。
この公園か、何かの食事処か脇を通り、公園を出ることにする。
ただ、選んだ道は階段を下りる羽目に…。
私は荷物が軽いから大丈夫だが、彼は大丈夫だろうか。
階段と言っても、緩い階段なのでそのまま走って降りれないことはない。
ごっとんごっとんと、降りる。フル装備だったら、考えてしまうようなところだ。そのまま、普通の道路にでる。
「安宅の関」の入り口らしい。

Img_6097
しばらく走ると、「~~自転車道→」自転車道入り口を発見する。海岸線を快適に走れるかと期待して進入。しばらくは、松林の中を走る。
うぉっ!!
でっかい蛇が道をふさいでいて、不意に踏んでしまう!ぎゃ!びっくりだが、ヘビは無事みたいだし、ごめんと思いながらそのまま走り去る。彼らには骨があるのか?
ヘビ歳の私は、少し申し訳ない気分になった。
佑氏と併走しながら、しばらくはのんびり松林を走る。
彼はロングツーリングは初と言うことで、こちらの言動に関心しきり。いや、私は別にふぬけチャリダーなので、参考にしないように。
似た方向への分岐道があれば、上らない気配の道を選ぶし。
すぐに休憩するし。まぁ、人それぞれにスタイルはあると思うので許してほしい。
北陸道沿いの道にでて、少し路面に枯れ木などが散乱。インターチェンジみたいなエリアを迂回する。

「あれ、やっちゃったかもしんない…。」佑氏がポツリと…。
な、何をだ…。
「ワイヤーが切れました。」
た、確かに、リアのチェンジワイヤーがたるんでいる…。
急遽、ストップし応急処置。どこかの公園だろうか。
以前、自分もワイヤーが切れた事がある。あれば、三陸は田老の町から北上していた時だったと思う。登り坂でブチッと切れたんだった。
その時は、ワイヤーのエンド部にある溶接玉が抜けてしまったので、ワイヤーを結んで玉を作って応急修理をしたのだった。応急と言っても、そのまま北海道まで走ったんだけど。
その過去を生かして、応急修理だ!と、少し燃える。
…が、なかなかレトロなマシンでうまく修理できない…。
と言うよりも、部品の外し方すらわからんぞ…。
チェンジレバーは、ステムについたダブルレバー。これも、私の初代のチャリ「わかば号」に似ている。
ワイヤーはいかにも古そう。リアのディレイラーはシンプレックスだけど、古そうだ…。などなど、関心はしながらいじくるもまったく直せる気配が無い。直せても、彼が岡山まで走る間使えるかわからない。
これは、自転車屋に行った方が速そうだ。

佑氏のiPhoneで検索し、近所の自転車屋に行く。
彼は「そこまで付き合わなくてもいい」と言うが、ここまで来たら見届けたいじゃないか。自分のプランはかなりの余裕だし、まだ10時過ぎ。いくらでも挽回できると考えていた。結構、何となくだけど。
この辺は、もう、流れに任せていた感じがある。

途中、チェーンが外れかける。リアのディレイラーがトップに入っているので、走りにくそうだし、フロントのギアをチェンジすると、ギアがうまく入らないのだろう。チェーンを外すので、手が真っ黒。う~ん、まさにチャリ。

彼の道案内で、小松空港の脇を抜け、たんぼの中を抜けて町中へ。
その自転車屋は車屋と兼ねていた。西田商会だったかな。
「チェンジワイヤーは無いなぁ。少し戻ればスポーツ自転車を扱ってる店があるけど、福井方面だと、あっちを、こうして、ああして行けば粟津の駅前にフジタさんってのがあるわ。細かい場所は駅の付近で聞いてみてや。」と親切に教えてくれる。
お礼を言って次の店フジタサイクルさんを目指す。
粟津の駅前にその自転車屋。フジタサイクルさんはあった。聞かなくても駅の目の前だったよ…。
でも、ここでも「リアのチェンジワイヤーはないなぁ」と言われる。
悲しい。
「こっから先はあまりうちと同じような店が多いからなぁ。一駅小松まで戻って、ウィルワークスって店ならあると思うわ。」と教えてくれる。一駅だったら、戻って確実に直そうと言うことになる。
お礼を言って、また二人は走り出す。

戻るとなると、予想外だがもう、付き合うことにした。旅は道連れの道連れだ。自分と一緒に走っているときにワイヤーが切れたのに責任も感じる。
国道305号線を北上する。片側2車線道路で交通量も多い。
路肩が小さいので走るのに少し神経を使う。
佑氏の荷物は、左右でバックのサイズが違うので、左がとても重そう。


国道305号線沿いは、国道らしく店が多い。よく見かけるお店。車屋や、ファミレス。しかし、自転車屋は無い。
佑氏曰く「こういう道って、どこでも同じような店が並びますね。」
確かに、目新しさは無いな。記憶にも残りにくい。
市街地の国道は、広くて店も多いが、どこの都市でも似たような感じになっている。
Img_6101

小松の市街に入り、沖町の交差点を左折。
すぐに、ウィルワークスと言うお洒落な感じのお店。
ここは、レーサーが展示されていたりで、パーツはありそう。
「ここならいけそうだね。」
カランカラン。店内には、ロードレーサーなどの自転車が所狭しと並ぶ。
訪ねたら、できますよーと快諾。よかったぁ。
「ずいぶんアンティークな自転車やね。やっぱりちょっと重いかな。」
メカマンのお兄さんがいい感じで、作業をする。なかなか独特の雰囲気。30分程で修理は完了。
「まぁ、整備不良やね。置いて眺める自転車かな。長距離は心配だな。下りとかは気をつけて、ブレーキとか古いタイプだからね。」と、アドバイスをもらう。
無事に修理を終え、1600円くらいだったかな。
「ありがとうございましたー。」が、営業声だったのが気になった。

その店の2階でランチをやっているようなので、そのままランチ。
パスタランチで900円は助かる。トマトとたけのこのパスタ。
お互い「こっから気を取り直してスタートやね。」
彼はiPhoneをちゃっかり充電する。

彼はここから、琵琶湖、京都、大阪、神戸と行き、最終目的地は岡山だと言う。結構、先は長い。琵琶湖・京都くらいまでは、自分も走ったことがあり、アドバイスできるが、大阪から岡山はまだ走ってないので、わからない。
佑氏はツーリングは初めてらしく、不慣れな感じが漂っていた。
自分が先輩なわけでは無いが、何か参考になればと話をしている。
さて、お昼も無事に済ませて、いざ出発!

小松の町から線路沿いに進むことにして、適当に走る。
先ほどの自転車屋付近を通過しつつ。
国道を避けて、適当に線路沿いを走るのは結構いい加減。
途中の神社で天気の無事を祈願。
扉が閉まっていて、鐘が鳴らせない。寂しい。神様は気づいてくれるのか。
小麦の畑の中を進みつつ、道路は加賀温泉駅前を通過。
線路のあっちとこっちを行き来しながら走る。
Img_6110

菅生石部神社で休憩。1時間ごとに休憩している感じ。
また、参拝。ここは、鐘を鳴らすことができた。
佑氏は神社好きとのこと。マニアではない。
時間は2時を回っている。

ここから、大聖寺川沿いのサイクリングロードを行く。快適。
彼も「おぉ~いいっすねぇ。」と満喫。
昨日雨の中は、富山から金沢まで走ったが、国道を走ってあまり面白くなかったようだ。
自転車の醍醐味はいくつかのパターンがある。
自転車しか走れない道と景色を見ながら走る。
国道は、道に迷うことはほとんどなく、安心して進めるが、やはり単調でどこまでも同じ雰囲気が多い。そして、自転車としての優越感は薄い。
自転車は、自由に道を選ぶことができる。
何となくの雰囲気に誘われて道を逸れてみると、いつもと違う景色を見つけることができたりする。

海に近づいたようで、海の匂い。
国道305号に入り、石川県から福井県に進入。
佑氏は富山・石川に次いで3県目。
国道は、北潟湖湖畔を走る。ここも快適。
左手に静かに湖畔を見ながら走ることができる。
国道だが、交通量は極端に少ない。

そのまま305号を走ると東尋坊への案内看板。右折する。
県道にシフトし、芝政ワールドなる、富山・石川では誰でも知ってるらしい有名アミューズメントをスルーし、東尋坊へ。
軽いアップダウンが続く。重い自転車の佑氏は辛そうだ。
こちらは、荷物空っぽなので楽勝。
東尋坊は、初めてだが、まさか自殺の名所にタワーが立っているとは思わなかった。これで監視しているのだろうか。
おみやげ物屋も多い。とても賑やかだ。
東尋坊は、断崖絶壁と言うか、石がごつごつと言うかすごい。
観光客も多い。
ただ、能登半島のヤセの断崖を思えば、あちらの方が雰囲気はいい。
冬や、秋空の東尋坊ならまた違う雰囲気なのだろうか。
4時半を回り、自分はもう少し走ろうと決意。
この辺で、分かれて福井市内に宿を求めてもよかったが、まだ行けそうだ。

Img_6123
国道305号に戻り、福井港付近を移動する。
時速25km位で走れる。快適な一本道。
バイパスのような広い道路は、ゆったりと登り勾配になると、後を走っていたはずの佑氏は、遠くへ離れていた。いかんいかん。

途中、鷹巣地区で袋小路?に入り込むが、地元のおいちゃんに聞くと「行けるべ」とのこと。「しかし、凄い荷物だなぁ。こっちの兄ちゃんは軽いけど。」
すんません、今回は軽装で。
この先の、越前海岸の様子を聞きつつ、温泉や、宿がありそうな事を聞きさらに先へ進む。

この辺は、砂丘地帯のようで、少しアップダウンする。
佑氏はしんどそうだ。

越前海岸エリアに入って、そろそろ夕日が見えてきた。
日本海は静かで、夕焼けが輝いている。
快適な海岸線の道路を走り続ける。
時計は6時を回り、少し焦りを感じてくる。
今日の宿探しをせねば。

水仙公園を発見。彼は、ちょうど良さそうだと言う。
確かに丁度よさそうだ。芝生エリアもあり、トイレもある。
自分は、もう少し先に行こうと思う。8km程で温泉地区に入る。
彼も一度は立てようととしたテントを撤収し、一緒に行動。
申し訳ない。自分は身軽だからいいのだが。
なぜ、今回軽装で来てしまったのか…。とても悔やむ。
時間は7時を過ぎ、夕日が沈んだ。

少し進むと、ポツポツと民宿がある。
最初の民宿は1人はやっていないと断られたが、ペンション喫茶・ハマナスで泊まれることがわかる。目の前にキャンプ場もある。

ただ、目の前のキャンプエリアは、違うお店だと言う。
2軒隣のお店で聞く。
通常は1500円だけど、割り引いて1000円、ご飯食べたら500円にしてあげると言われ、よし、面白いし食べて行くからここにしよう。
彼は、キャンプ場に500円も払うのが不満そうであったが、いいっすよ、とも言っていた。
自分もよくわかる。微妙なところ。

焼き魚定食を頼み、15分程でできると言われ、その間に、2軒隣に戻りチェックイン。佑氏は正面のキャンプエリア(草むらだが)にテントを設営。
再び2軒隣に戻り、焼き魚定食を食す。魚はちょっと寂しいが、お付けがおいしい。ごはんのおかわりをお願いしたらタケノコご飯にグレードアップした。とってもおいしかったぞ、このタケノコご飯。
こちょう荘と言うお店。

ペンションはまなすで、風呂に入り、汗を流す。
一階は宴会をやっていたが、気づけばカラオケ大会になっている。
チャゲアスの万里の河の”ような”歌詞が聞こえるが、どヘタである。
カラオケ音が響くが、気づいたら眠りについていた。

疲れていたかな。2012/05/27 05:59

本日の
 走行距離:140.57km
 走行時間:7:20:03
 平均速度:19.1km/h(速っ!)
 最高速度:44.5km/h

|

« 北陸ツーリング宿題編 1日目前編 | トップページ | 北陸ツーリング宿題編 2日目・前編 »

2012春 北陸編」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北陸ツーリング宿題編 1日目後編:

« 北陸ツーリング宿題編 1日目前編 | トップページ | 北陸ツーリング宿題編 2日目・前編 »